トイレを流すたびに「ゴボゴボ」と音がしたり、水位が低くなったりする現象が続くと、排水トラブルが進行している可能性があります。この状態を放置すると、トイレの詰まりが悪化し、最悪の場合、便器から水が溢れるなどの深刻なトラブルに発展することもあります。そこで、 まず、トイレの水位低下やゴボゴボ音が発生した際に試すべき応急処置として、ラバーカップ(スッポン)を使う方法があります。排水管内に異物が詰まっている場合、ラバーカップを便器の排水口に密着させ、ゆっくりと押し引きを繰り返すことで、詰まりが解消されることがあります。ただし、強く押しすぎると詰まりを奥に押し込んでしまうことがあるため、慎重に作業することが重要です。 次に、排水桝の確認も効果的な対策のひとつです。屋外に設置されている排水桝の蓋を開けて、内部に汚れや異物が溜まっていないか確認しましょう。もし汚れが蓄積している場合は、水を流しながらブラシなどで清掃することで、排水の流れを改善することができます。 また、トイレの通気管の詰まりが原因である可能性もあります。通気管は、排水時に発生する空気を逃がすための役割を持っていますが、これが詰まると水の流れが悪くなり、ゴボゴボ音が発生することがあります。屋外に設置されている通気管の出口を確認し、落ち葉やゴミが詰まっていないかチェックすることで、改善することがあります。 トイレのゴボゴボ音や水位低下を防ぐための予防策としては、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、排水桝の清掃を半年~1年に1回行うことで、詰まりを未然に防ぐことができます。また、トイレットペーパーの適量使用を心がけ、厚手のペーパーや大量の紙を一度に流さないよう注意することも重要です。 さらに、日頃からトイレの流れを観察し、少しでも異変を感じたら早めに対処することが大切です。水の流れが遅くなったり、排水音がいつもと違うと感じた場合は、軽い詰まりが発生している可能性があるため、早めにラバーカップなどを使って対処することで、大きなトラブルを防ぐことができます。 もしこれらの方法を試しても改善しない場合は、排水管の奥で詰まりが発生している可能性があるため、専門業者に依頼するのが確実です。高圧洗浄や専用のカメラを使った点検を行うことで、排水管内部の状況を正確に把握し、適切な対応をとることができます。