ユニットバスは防水性が高い設計ですが、長年の使用によって劣化し、水漏れが発生することがあります。水漏れを未然に防ぐためには、日頃からのメンテナンスが欠かせません。今回は、ユニットバスの水漏れを防ぐための効果的なメンテナンス方法について詳しく解説します。 まず、最も簡単にできる予防策は「排水口の定期的な掃除」です。ユニットバスの排水口には髪の毛や石けんカスが溜まりやすく、放置すると詰まりの原因になります。水の流れが悪くなると、排水が逆流し、床が濡れてしまうこともあります。そのため、週に一度は排水口のカバーを外してゴミを取り除き、月に一度は排水トラップを分解してしっかり掃除することをおすすめします。 次に、「コーキングのチェックと補修」も重要なポイントです。ユニットバスの壁や床のつなぎ目に施されているコーキングは、防水の役割を果たしています。しかし、経年劣化するとヒビ割れや剥がれが発生し、水が浸入する原因になります。浴槽の周囲やシャワーの水がかかりやすい部分は特に劣化しやすいため、半年に一度はコーキングの状態を確認しましょう。もし劣化している部分があれば、市販の防水コーキング材を使って補修することで、水漏れを防ぐことができます。 また、「給水管や排水ホースの点検」も定期的に行うことが大切です。ユニットバスの下には給水管や排水ホースが通っており、接続部分が緩んだり劣化したりすると、水漏れの原因になります。床が常に湿っていたり、水を流すと微量の水がにじみ出たりする場合は、配管の接続部分を点検し、必要に応じてナットを締め直したり、パッキンを交換したりしましょう。 さらに、「換気を徹底すること」もユニットバスの水漏れ予防につながります。湿気がこもると、カビの発生だけでなく、コーキングや設備の劣化が進みやすくなります。入浴後は必ず換気扇を回し、ドアを開けて空気を入れ替えることで、湿気を外に逃がしましょう。特に、梅雨時期や冬場は湿気がこもりやすいため、換気の時間を長めに取ることをおすすめします。