洗面所の床を張り替える前に知っておきたい下地の重要性と補修方法

洗面所の床を張り替える際に見落としがちなのが「下地の状態」です。表面の床材を新しくすることばかりに気を取られがちですが、下地が劣化していると、新しい床材を張ったとしてもすぐに問題が発生する可能性があります。特に洗面所は湿気が多く、水がこぼれやすい場所のため、下地の確認と補修が重要なポイントになります。本記事では、洗面所の床張り替えにおいて下地のチェック方法や補修のポイントについて詳しく解説します。 まず、下地の状態をチェックすることが第一歩です。既存の床材を剥がした際に、下地が黒ずんでいたり、カビが生えていたりする場合は、水が染み込んでいた可能性があります。また、床を踏んだときにフワフワする感覚がある場合は、下地の木材が腐食している可能性が高く、そのまま新しい床材を張ると、時間が経つにつれて床が沈んでしまうことがあります。このような場合は、下地をしっかり補修することが必要になります。 次に、下地の補修方法について説明します。軽度のダメージであれば、カビ取り剤を使用して表面のカビを除去し、乾燥させた後に防水シートを敷いて補強することで対応できます。一方で、下地が腐食している場合は、腐った部分をカットし、新しい合板を取り付ける必要があります。合板の厚みは通常12mm~15mm程度のものを使用し、ネジでしっかり固定することで、安定した下地を作ることができます。 また、防水対策をしっかり行うことも重要です。洗面台の周辺や壁際の隙間から水が入り込むと、下地の劣化を早めてしまいます。そのため、補修後には防水シートや防水塗料を使用し、下地が水に強くなるように施工することが推奨されます。さらに、床材を張った後にシリコンコーキングを施し、隙間からの水の侵入を防ぐことも大切です。 洗面所の床張り替えを長持ちさせるためには、表面の床材だけでなく、下地の状態をしっかり確認し、必要な補修を行うことが欠かせません。下地がしっかりしていれば、新しい床材も長持ちし、快適な洗面所空間を維持することができます。