洗面所のつまりが頻発するのはなぜ?繰り返し起こる原因と根本的な解決策

洗面所の排水が流れにくくなるつまりは、多くの家庭で発生する一般的なトラブルですが、「何度掃除してもまたすぐにつまる」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。つまりが頻発する場合は、一時的な対処ではなく、根本的な原因を解決することが大切です。まず、つまりが頻発する原因として最も多いのが「髪の毛の蓄積」です。洗面所では、毎日の洗顔やヘアセットの際に髪の毛が抜け落ち、排水口に流れ込みます。これが少しずつ積み重なることで、やがて排水管の内部で絡まり、つまりの原因となります。髪の毛は水に溶けないため、一度つまると簡単には流れません。次に、「石けんカスや皮脂汚れの付着」も大きな要因です。石けんや洗顔フォームには、油分や界面活性剤が含まれており、これらが排水管の内壁に付着することで、つまりを引き起こすことがあります。特に、冬場など水温が低い時期には、石けんカスが固まりやすく、よりつまりやすくなる傾向があります。また、「排水管の勾配や劣化」も見逃せません。築年数の経った住宅では、排水管の内部に汚れがこびりついたり、配管の勾配が不適切になったりすることで、水の流れが悪くなり、つまりが発生しやすくなります。特に、古い家では排水管自体が細く、汚れが溜まりやすい構造になっていることもあります。では、つまりを根本的に解決するためにはどうすればよいのでしょうか。まず、日常的なメンテナンスとして「ヘアキャッチャー(ゴミ受け)」を設置することが重要です。これにより、髪の毛やゴミが直接排水管に流れ込むのを防ぎ、つまりの予防に効果を発揮します。ヘアキャッチャーに溜まったゴミは、こまめに取り除くようにしましょう。また、「定期的に排水管の内部を洗浄する」ことも効果的です。月に一度、重曹とクエン酸(またはお酢)を排水口に入れ、泡の力で汚れを浮かせる方法は、環境にも優しくおすすめです。さらに、50℃程度のぬるま湯を流すことで、石けんカスや皮脂汚れを溶かし、配管を清潔に保つことができます。もし、何度掃除してもすぐにつまる場合は、配管自体に問題がある可能性があります。その場合は、専門業者に相談し、高圧洗浄などの専門的な手法を用いて配管内部を徹底的にクリーニングするのがよいでしょう。排水の流れをスムーズにすることで、つまりの再発を防ぐことができます。