和式トイレから洋式トイレへリフォームする際のトラブルとその対策

和式トイレから洋式トイレへのリフォームは、生活の質を向上させる便利な工事ですが、工事中や工事後に思わぬトラブルが発生することもあります。配管の問題や施工不良、予想外の追加費用など、リフォームで起こりやすいトラブルを事前に知っておくことで、スムーズに進めることができます。 まず、最も多いトラブルのひとつが「排水管の位置が合わない」ことです。和式トイレは床の奥に排水口があることが多いですが、洋式トイレは床の中央や壁側に排水口があるタイプが一般的です。そのため、配管の位置が合わず、新たに配管工事が必要になることがあります。このような場合、工事費が追加で発生し、リフォーム費用が予定よりも高くなることがあります。対策としては、事前に業者に現地調査を依頼し、配管の変更が必要かどうかを確認してもらうことが重要です。 次に、工事後に「水漏れが発生する」トラブルもあります。特に、配管の接続部分がしっかり密閉されていない場合、水漏れが発生し、床材が傷んでしまうことがあります。また、便器と床の間に隙間があると、水が浸透しやすくなるため、防水処理が不十分な場合はカビの原因にもなります。このようなトラブルを防ぐためには、施工後にしっかりと水漏れチェックを行い、便器の設置部分に防水シールやシリコンコーキングを施すことが大切です。 また、「工事期間が予定よりも長引く」ケースもあります。和式トイレから洋式トイレへ変更する際は、床の解体や補強工事が必要になることが多く、想定よりも時間がかかることがあります。特に、築年数が古い住宅では、床下の状態が悪く、補修工事が必要になるケースが多いため、予定通りに工事が進まないこともあります。対策としては、事前に余裕を持ったスケジュールを立て、仮設トイレの設置や他のトイレの使用計画を準備しておくことが重要です。 さらに、「リフォーム後のトイレの高さが合わない」問題も発生することがあります。和式トイレは床が低い位置にあるため、洋式トイレに変更すると、座面の高さが以前と異なり、使いにくいと感じることがあります。特に、高齢者や子供が使用する場合、座面の高さが合わないと不便を感じることがあるため、事前に適切なトイレのサイズを選ぶことが大切です。